4月より絶賛放送中、TVシリーズ『攻殻機動隊ARISE ALTERNATIVE ARCHITECTURE(アライズ オルタナティヴ アーキテクチャ)』の
映画『攻殻機動隊 新劇場版』につながる完全新作エピソード2話の詳細が明らかになりました。
タイトルは「PYROPHORIC CULT」。
#09 #10 前後編で放送します。
放送日
#09 6月7日22時30分~
#10 6月14日22時30分~
TOKYO MXにて全国順次放送!
#09ストーリー
【パイロマニア】キャラクター紹介
演じるのは、TVアニメ「TIGER & BUNNY」、「テニスの王子様」などで知られ、
俳優としても活躍する人気声優・津田健次郎!
攻殻機動隊のファンであったという津田はオファーを受け「テンションがあがった」と快諾。
ビジュアルの通り「淡々と喋るキャラクター」であるが、「その中でどこまでセリフにエネルギーを込めていくか」に苦労したという。
シリーズ構成の冲方丁曰く「社会を破壊することにいささかのためらいも持たない」という【パイロマニア】と
草薙たちの戦いを描く「PYROPHORIC CULT」どうぞご期待下さい。
津田、冲方のコメントは以下の通り。
★津田健次郎(パイロマニア役)
「『GHOST IN THE SHELL/攻殻機動隊』を初めて見たとき、こんなに静かで深いSF映画がありうるのだと、とても強い印象を受けました。ですからシリーズ最新作にあたる『ARISE』の出演依頼をいただいた時はテンションがあがりました。アフレコの時もバトーの軽口を聞いたりすると、ついファンの視線に戻ってしまいました。
僕が演じたパイロマニアというキャラクターは、見た目が独特でぼうっとしているように見えます。でも、同時に暗いなにかを感じさせるようなザラっとした感触のある存在です。初登場で彼はたき火を見つめているのですが、SF作品らしからぬ自然の中のシーンで、そこからしてパイロマニアの異様な雰囲気が伝わってくると思いました。
パイロマニアは感情を抑えて、淡々と喋るキャラクターなのですが、その中でどこまでセリフにエネルギーを込めていくかは苦労したところでした。そういう意味では、抑えたお芝居の多い草薙素子ともどこかしら共通する部分のある存在かなと感じました。パイロマニアは草薙素子と対峙していきますが、それは決して熱い戦いではなく、むしろ静かな戦いです。それはとても『攻殻機動隊』らしいものだと思いました。この全編から漂っている『攻殻機動隊』らしさを楽しんでいただければうれしいです」
★シリーズ構成・冲方丁による新エピソードの見所、新キャラクターについて
草薙素子と対峙する敵、パイロマニアを描く。それが『ARISE ALTERNATIVE ARCHITECTURE』#09、#10の狙いです。パイロマニアは素子が肯定するものを否定し、否定するものを肯定します。彼はウィルス“ファイア・スターター”を全肯定するキャラクターで、それ故に、素子の敵であり同時に社会の敵としても立ちはだかります。ネットはあらゆる価値観を拡散させ、社会的なくびきからの逸脱を可能にします。
そのためネットの拡大に社会が追いつけない時、社会よりもネットの価値を重くみる存在が現れます。パイロマニアはそれが行きすぎたキャラクターで、社会よりもウィルス“ファイア・スターター”のほうに価値を見いだしているため、社会を破壊することにいささかのためらいも持ちません。一方、草薙素子は現在、既存の組織構造からはじき出されている存在ですが、それでもズカズカと現場へ入り込んでいって、自分のやるべき仕事をもぎ取っていく。#09、#10ではそういう草薙素子の“戦い方”が一番強調されたストーリーになっています。そんな草薙素子はパイロマニアにどう立ち向かっていくのか。そこを楽しみに見ていただけたらと思います。